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こんなことを言ったことありませんか？
「太陽が黄色く見える」って。
ほんとうにそんなふうに見えるかどうかわかりませんが・・・
ただ経験的にいっても、
あまりセックスにふけり、
性的快感に溺れすぎると
なんだか頭が馬鹿になっていきそうだと
感じることはあなたにもなかったですか？
どうも男性の場合、
セックス後に虚脱感や自己嫌悪の感情を
おぼえることがあって、
そのために
「俺って馬鹿だ」とため息をついたりします。
女性の場合でも、
セックスによる気持ちよさのあまり
「頭が変になっちゃいそう」
という人がいるかもしれません。
こうした経験則には、
科学的根拠があるという説があります。
強烈な快感であるがゆえに、
人体にとって有害であるというのです。
それは
脳への影響です。
ではセックス中、脳では何が起こっているのでしょう？
脳の活動に伴なって発生する微弱電位を計測したところ、
性的エクスタシーに達したとき、
脳波の電位は１ミリボルト（1,000マイクロボルト）を
生じたそうです。
平常時の脳は１０～数十マイクロボルトといわれていますから、
その数十倍から百倍近くに達することになりますね。
しかも、
こうした先鋭的な波がなんども繰り返される。
その結果、
脳に大きなショックを与え、
脳細胞を破壊しまうおそれがあるかもしれない
というのです。
もう一つ根拠になっているのは、
性ホルモンを投与したネズミの実験結果です。
ごく若いネズミに性ホルモンを与える実験をしたところ、
そのネズミは脳の発育が止まってしまったそうです。
ちょっとむずかしくなりますが、
性衝動のメカニズムは、
まず外的な刺激を受けて、
脳の視床下部の性欲中枢に伝達され、
性ホルモンが分泌され、
そのホルモン信号が大脳変縁系に送られ、
性欲という心の動きが起こります。
私たちヒトの場合は、
性欲は大脳皮質で亢進されたり減退されたりするので、
性欲の発動が即、性行為にいたるほど単純ではありませんが、
性ホルモンの分泌が動物的な性衝動の引き金になることは
まちがいなさそうです。
この性ホルモンは、
性的な活動が活発になるほど、分泌が促進されます。
しかし、
それが脳の発育を止めてしまうおそれがあると
ネズミの実験は示してしるのかもしれません。
これを私たち人間にあてはめてみるとどうなるでしょう？
性的な刺激が多く与えられると、
性ホルモンの分泌が促進され、
性欲が異常に高まっている状態におかれます。
そういう性衝動を大脳新皮質でコントロールせず、
本能のままセックスにふければ・・・
大脳辺縁系のいわゆる動物脳ばかりが強化されてしまう・・・
そう考えるとあなたも心配なのが、性情報の氾濫です。
それらの多くは思春期の男性にとっても
非常に魅惑的なものです。
そしてなぜか、
性的な刺激の増加と比例するかのように、
少女の初潮の低年齢化も起こっています。
この初潮の低年齢化は性ホルモン分泌の低年齢化によって
起こる生理現象なのです。
つまり
性的な開花を早めさせるこういった現象は、
脳へのダメージを蓄積させることにつながります。
気持ちいいことはたしかに癖になりそうですが、
あまり快楽にふけっていると、
あなたの大脳新皮質が破壊されるかもしれませんから、
ご注意を！
気持ちいいセックスって不思議ですね。
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